切り下ろしについて

2023/12/22更新
 切り下ろしは、切先を水平に構えたところ(あるいは若干下がった状態)から振りかぶる動作の”逆再生動作”が如何に再現出来るかがポイントです。要は刀を振りかぶった時点(概ね剣尖が水平より下に最大45°以内)で……一つの表現ですが……両手の指及び手首の力を抜き(肩甲骨から肩の辺りの力を抜けば手首の力は抜けます)柄を柔らかく包み込みます。とにかく力が抜ければ左手首も後方に向きやすくなります。その後その柔らかく包み込んだままで切先が水平になるまで下ろします。

 この動作をゆっくり何度も繰りかえして、上記の”逆再生動作”が身に付いたら少しずつ動作を速くしていきます。

 なお、正面の仮想敵の”面を斬る”ことを念頭に置くと、面を斬る直前辺りから(当然ながら)指及び手首に力が入ってきますが、この力は又、肩にも及びます。
 この肩への影響を避けるには”逆再生動作”を意識的に”幾何学的運動と捉えること”が必要十分な条件です……詳説は別の機会にします。

 とは言えこれらは一朝一夕には出来ません。稽古を”精確にゆっくりと数多く”行う必要があります。

※動画は速い切り下ろしをスローで再生しています。